名古屋市の金山南ビル美術館棟(旧名古屋ボストン美術館)で12月10日開幕した「ゴッホ・アライブ」という美術展。展示室はすべて撮影OKでした。
この美術展はゴッホの名作3000点以上が壁や柱、床などに映し出される不思議な展覧会!実作品がない展覧会?!
そして入場料2500円はびっくり!高くないですか~?!
でも~!好奇心に駆られて行ってきました。
通路の壁に描かれた絵
フィンセント・ファン・ゴッホの生涯、オランダ時代からピストル自殺をするフランス・オーヴェール=シュル=オワーズまでの歴史に沿って作品が映し出されていました。
オランダ時代
パリ時代
アルル時代
友人のゴーガンを待ちながらアルルの家を飾るために一連のヒマワリの連作に取り掛かった。
ヒマワリの部屋の天井にも・・・ヒマワリがびっしり~
サン=レミの療養院時代
療養院から見たサン=レミの町。不安定な筆使いと渦巻く空は、ゴッホの混乱する心の内を表しているかのよう。
ゴッホの発作は次第に強くなり、暴力的になったり、絵の具を飲み込んだり自傷的行為に及んだ。
1890年1月31日弟・テオの妻・ヨーが男の子を出産。
ゴッホはまだ療養院におり、回復しつつあるところだった。「フィンセント」というゴッホと同じ名前を付けられた甥が生まれたことに感動し、この絵を描いた。
オーヴェル=シュル・オワーズ時代
《カラスの飛ぶ麦畑》
1890年7月27日、町をこえて麦畑まで歩いて行く。そこで自らを撃った。
ゴッホ自身は「どうしようもない悲しみと云いしれぬ孤独」の反映と語っている。
7月29日駆け付けた弟・テオの腕の中でこの世を去った。
ゴッホをあまり知らない人も、そしてまだ見たことのない門外不出?の作品など映像ではあるけれど見ることが出来るので、よく知っている人にも一見の価値ありかも。
バックに流れる音楽がステキ。
サティ「ジムノペディ」、ドリーブ「花の二重唱」、サン=サーンス「死の舞踏」などゴッホの作品に寄り添った選曲が素晴らしい!
ゴッホの向かう道~それは自死。音楽で一層胸に迫ってきて・・・
ソファで寝転がったり、歩いたり、自由に楽しむことができるようになっていました。
大型の細密映像に囲まれ、迫力のクラシック音楽とともにゴッホの世界を味わうのは初めての体験。世界70以上の都市で850万人が訪れたそうです。名古屋の次は神戸に巡回します。
オーストラリアの企画会社、グランデ・エクスペリエンセズが開発したゴッホ・アライブは、最新技術のマルチチャンネル・モーショングラフィックスと映画館品質のサラウンド音響、そして高精細のプロジェクター40台あまりを組み合わせているそうです。
ゴッホの絵は色彩が美しい!もともと好きな画家でしたので珍しさもあって楽しい時間を過ごすことができました。
ゴッホの芸術、生涯、時代背景を新しい形で感じることができますから行って良かったかなって。