物語の舞台はギリシャ、アテネの市街地や郊外。
内気で口下手な50歳の高級紳士服の仕立て屋ニコス。
不況に襲われ破産。
そこで青空の下、屋台を引き高級紳士服の販売を始めることにした。
が、しかし売れない。高価なオーダーメイド。
ある日ウエディングドレスのオーダーが~。
いったんは断るが、迷ったあげく受けることにした。
世界に1点のニコスのオーダーメイドのウエディングドレス。街角で風になびくウエディングドレスが美しい!
次第に評判になり、アテネの女性達の間でたちまち大人気になった。
昔堅気のスーツ職人が一歩踏み出し、別世界のウエディングドレス作りに挑戦。
勇気ある一歩を踏み出したこと。
まさに「人生も仕立て直せる」ことを暗示している。
途中ドタバタが多少あるが最後のシーンで、さっそうと走る白い大きな車。
ニコスが屋台から成功者となったことを思わせる。
「人生は測れないから面白い。」
変化を受け入れ、前向きに生きるためのヒントが詰まった、希望に満ちた感動の作品でした。
コロナ禍で閉塞感のあるこの時期にぴったりの映画です。