吉野石膏コレクション展の思い出~(^^♪

令和元年4月、吉野石膏コレクションが初めて名古屋に来ました。
この展覧会は、19世紀半ばからバルビゾン派、19世紀後半印象派、その先の20世紀始めのフォーヴィスムキュビスムを経てエコール・ド・パリまで、およそ20世紀半ばの大きく揺れ動く近代美術史を学ぶことが出来る展覧会になっていました。(展覧会チラシより)
その中でも特に気になった作品のお話をしたいと思います。
目玉作品は何と言ってもルノワールの優美な少女像でしょう~。
ルノワール作《シュザンヌ・アダン嬢の肖像》1887年 パステル、紙
銀行家イポリット・アダンが注文した10歳の愛娘・シュザンヌ。
この青いガラスのように透き通った眼!ふわふわの髪の毛、青いドレスの優雅な雰囲気。パステルならではの柔らかな質感です。

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カミーユピサロ作《暖をとる農婦》1883年
ピサロは風景画が多いので、人物画は珍しい。吉野石膏は珍しい作品を収集しています。

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アルフレッド・シスレー6点出展のうち

《ロワン川沿いの小屋、夕べ》1896年
シスレーの住んでいた美しいロワン川の風景。裕福な家に生まれながれも父親が破産し、自身の絵はあまり売れなかったため生涯貧しかったそうです。

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エドガー・ドガ作《踊り子たち(ピンクと緑)》 1894 

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ピエール=オーギュスト・ルノワール7点出展のうち日本初公開作品
《箒をもつ女》1889年

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シスレーの死後、貧しかったシスレーの子供たちのために開かれたオークションに、ルノワールが提供した作品


ルノワール作《幼年期(ジャック・ガリマールの肖像)》1891年
コレクターのポール・ガリマールの三男・ジャック。幼さの表現が素晴らしい。

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アンリ・マティス作《緑と白のストライプのブラウスを着た読書する若い女》1924年

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色彩の魔術師と言われているマティス。珍しく大人しい色使いが上品な感じがします。

アンリ・マティス作《静物、花とコーヒーカップ》1924年

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パブロ・ピカソ作《女の肖像(マリー=テレーズ・ワルテル)》1937年

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パブロ・ピカソ作《フォンテーヌブローの風景》1921年

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ピカソの風景画を初めて見ました。しかもパステル画。吉野石膏は珍しい作品を持っていますね。

 

モイーズ・キスリング作《背中を向けた裸婦》1949年

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マルク・シャガール作《恋人たちと花束》1935-36年シャガール

10点出展のうちの一枚 

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