今にも歩き出しそうな実物大の「シロクマの彫刻」をどこかで見たことがありませんか~?
その作者がポンポンと言う動物彫刻家だと初めて知りました。
口角をあげて笑っているかのような可愛らしいクマ!
「大黒豹」もシロクマと同じ構造で堂々たる風格。
シンプルな形となめらかな表面をした動物たち。
「手足が大きく顔が小さい」などデフォルメしています。
どの動物も静かな中にも少しだけ動きが入っています。
動物たちの表情にも注目!
「カバ」「イノシシ」「スコッチ・テリア」
また「フクロウ」は止まっているように見ますが少しひねっています。
基本、すべての鳥にSカーブが隠れています。S字カーブ、逆S字カーブを使って美しい曲線をとらえています。「ペリカン」、「ハト」、「ニワトリ」などなど。
ポンポン最晩年にたどり着いた究極の洗練美「金鶏」は美しさをぎりぎりまで強調しています。
フランソワ・ポンポン(1855~1933)は19世紀末から20世紀初頭にフランスで活躍した彫刻家です。
ロダンのアトリエなどで下彫り職人として経験を積み、51歳で動物彫刻家に転向しました。
日本初の回顧展となる本展では、最初期の人物から洗練された最晩年の動物彫刻まで、旧ブルゴーニュ地方のディジョン美術館や出身地ソーリューのポンポン美術館、 また国内でポンポンの彫刻と資料を多数所蔵する群馬県立舘林美術館から彫刻、スケッチなど、約90点が出品されています。(チラシより抜粋)
あくまでシンプルで、丸みを帯びた愛らしい動物たちに出会って癒されてきました。
巡回
2021年7月10日(︎土)~9月5︎日(︎日)京都市京セラ美術館 本館北回廊2階
2021年9月18日(︎土)~11月14日(︎日) 名古屋市美術館
2021年11月23日(︎火・祝)~1月26日(︎水) 群馬県立館林美術館
2022年2月3日(︎木)~3月29日(︎火) 佐倉市立美術館