2023年10月 建仁寺「スミソニアン国立アジア美術館の名宝展」に行ってきました~(^^♪

皆様ご存じのように、建仁寺には素晴らしい障壁画や天井画、お庭などが拝観できますね。

7月には元総理・細川氏の《瀟湘八景図》を拝見するためにお訪ねしました。

10月には高精彩による日本の名画がお里帰りしていましたので再び訪れました。

日本に残っていたならば国宝級の作品ばかりです。

まさに日本という国をよく知ってもらえる「外交官の役目をする絵画たち」なのです。

この中でも長年見たくてたまらなかった俵屋宗達の《松島図屏風》が来ていました。

高精細とはいえ実物と寸分たがわない、しかも撮影フリーのこのチャンスを待っていたのでした。ほんの一部ですがご紹介したいと思います。

俵屋宗達筆《松島図屏風》(江戸時代17世紀)縦152×横355.7㎝

左隻

右隻

参考資料

六曲一双の右隻には岩の切り立つ荒磯が、左隻には州浜に群生する松や浮き雲が描かれています。美しい金泥と墨で描かれた波のうねりに惹きつけられました。

阪堺の豪商・谷正安の注文で作成され、堺の祥雲寺に寄贈されたもの。

1906年(明治39年)にアメリカ・フリーア美術館に渡りました。

大きな作品で後ろに下がっても全体を写すことが出来ず、お粗末なお写真になってしまいました。

俵屋宗達筆《扇面散図屏風》江戸時代17世紀 六曲一双 縦154.5×横362cm

宗達はその当時ファッションアイテムだった扇子屋を営んでいた商人でしたが、これらの扇子で名声を得て有名な絵師になりました。まさに才能のある芸術家、天才だったのです。

葛飾北斎筆《富嶽図》江戸時代19世紀

北斎80歳の作品

柳の大木に腰掛け、笛を吹く童子雄大な富士山。

富士山の絵をたくさん描いている北斎は、この山に長寿の願いを込めているのでしょうか。

良い絵だと思いませんか~?私は大好きな絵です。

1898年に明治政府のお雇い学者・フェノロサからスミソニアン国立アジア美術館が購入しました。スミソニアンは世界最大の北斎コレクションを誇っています。

葛飾北斎筆《富士田園景図》江戸時代19世紀 六曲一双 縦150.6×351.0cm(部分)

はるかに富士山をのぞむ田園風景ですが、やはり大きすぎて全体を撮ることが出来ませんでした。

この屏風は豊かな色彩に金彩を施した豪華な屏風です。

この時代の多種多様な生活が描かれています。

1902年にフリーア美術館がフェノロサとその妻から左右隻を別々に購入したそうです。

 

日本では見ることが出来ない作品です。
ネツ、素晴らしい絵ばかりでしょ!!!